芸術広場|Office I Ikegami blog

新刊案内 2016年05月号

山川出版社 『安野光雅 会いたかった画家』
¥1,800 著:安野光雅 A5変

小さな美術館ができました。クレー、ブリューゲル、モディリアーニ、ゴッホ、ルソー、小村雪岱、花森安治……、
美しさを前に思わず立ち尽くした絵から、こういうふうに描きたかったと願った作品まで。カラー図版100点収載。


西洋美術

・創元社 『シュルレアリスム辞典』
¥9,000 著:ディディエ・オッタンジェ、遠藤ゆかり、柏木博 B5

フランスの詩人アンドレ・ブルトンが創始したシュルレアリスム。既成の芸術運動を超え、思想運動にまで発展したシュルレアリスムの言葉、関連人物や作品群、約140点に及ぶ図版を網羅した日本初の大辞典。


・白水社 『ピカソII キュビストの叛乱 1907-1916』
¥12,000 著:ジョン・リチャードソン、木下哲夫  A5


膨大な新資料を駆使し、20世紀最高の芸術家の人生と作品を深い理解とともに丹念にたどる。
本巻は『アヴィニョンの娘たち』の衝撃、盟友ブラックとの出会い、大戦の勃発など、キュビスムの誕生と発展の軌跡を辿る。


・筑摩書房 『ちくま学芸文庫/造形思考 上巻』
¥1,600 著:パウル・クレー


クレーの遺した膨大なスケッチ、草稿のなかからバウハウス時代のものを集成。
独創的な作品はいかにして生まれたのか、その全容を明らかにする。


・筑摩書房 『ちくま学芸文庫/造形思考 下巻』
¥1,500 著:パウル・クレー


運動・有機体・秩序。見えないものに形を与え、目に見えるようにするのが芸術の本質だ。
ベンヤミンをも虜にした彼の思想とは。


・六耀社 『世界の名画 巨匠と作品/レオナルド・ダ・ヴィンチ』
¥2,300 著:ポール・ロケット A4変


あのダ・ヴィンチの絵に、こんな新しい発見がある!透視図法を用いた『最後の晩餐』や、その構図や技法が多くの芸術家に影響を与えた『モナリザ』などをとりあげ、解説。 巻末に簡易年表と用語解説を掲載。


・河出書房新社 『河出文庫/謎解き印象派』
¥740 著:西岡文彦


モネのタッチは“よだれの跡”、ルノワールの色彩は“腐敗した肉”…今や名画の代表である印象派は、なぜ当時、ヘタで下品に見えたのか?究極の鑑賞術で印象派のすべてがわかる決定版。


日本美術

・芸術新聞社 『最期の絵 絶筆をめぐる旅』
¥2,000 著:窪島誠一郎 B5


ある意味で、画家の人生、運命をも照射する作品である「絶筆」。そこには画家の生涯において「絵とは何だったか」という問いに答える、貴重な手がかりがある…。人生最後の作品をめぐる画家20人の物語。


・東京美術 『もっと知りたい棟方志功 生涯と作品』
¥2,000 著:石井頼子 B5


形骸化した棟方像から一歩踏み込んで、現実の棟方が何を求め何を表現したかったのかを追求し、「板画」の在り方について、その美について、探し続け、訴え続けた棟方志功の人生を丁寧に振り返る。


・東京美術 『かわいい禅画 白隠と仙』
¥1,800 著:矢島新 A5


“かわいい”をテーマにした禅画の本。「かわいい白隠」「かわいい仙」と題して、その生涯と画業、白隠・仙それぞれの人物表現、描いた生きもの、聖像などについて解説する。


・小学館 『若冲原寸美術館 100% Jakuchu!』
¥3,000 著:伊藤若冲、辻惟雄、太田彩 A4


江戸時代の京都画壇が生んだ天才画家、若冲の畢生の大作「動植綵絵」を原寸で味わう決定版画集。
全30幅、生きとし生けるものを賛美する、若冲の制作の秘密が原寸図版のページからあふれ出す。


・国土社 『若冲 ぞうと出会った少年』
¥1,300 著:黒田志保子 四六判


京都の青物問屋「枡屋」の長男として生まれた若冲が「奇想の画家」として世に出るまでを描く。


・三好企画 『20世紀の日本美術 増補改訂版』
¥2,200 著:ミカエル・リュケン、南明日香  A5


従来語られなかった達観した視点での、フランス人による日本美術史。
西洋美術の同化とオリジナル表現の相克から、日本美術は国を越える。


      

現代アート・写真

・求龍堂 『大岩オスカール 天地創造』
¥4,000 著:大岩オスカール幸男 A4


アートは国や言葉の違いを超えて人と人をつなぐ…。東京都現代美術館の展覧会から8年、当時出版した画集『グローバリゼイション時代の絵画』以降に制作した作品を網羅し、大岩自身が要所に文を付した作品集。


・文藝春秋 『文春文庫/蜷川実花になるまで』
¥520 著:蜷川実花


写真家としての活動にとどまらず、様々な映像作品や映画の監督を務めるなど、時代のアイコンとなった蜷川実花。写真家・蜷川実花は、いかにしてこれらの仕事を残してきたのか。


・河出書房新社 『Ⅰ:Ⅰ』
¥3,800 著:清川あさみ B5


アーティスト、広告アートディレクター、デザイナーとして活躍、人気絵本作家でもある、清川あさみの作品集。
作家本人のインスタグラムにアップされた画像を、写真と糸とアクリルで再構築する。



・朝日出版社 『園子温作品集 ひそひそ星』
¥2,800 著:園子温 B5


「本当に撮りたかった」映画、初となる美術館展示作品、書き下ろしの文章と詩2万字。
鬼才映画監督の独走するアート世界。


・アートダイバー 『The situation is under control』
¥2,700 著:亜 真里男、市原研太郎 B5変


現代のジャポニスム作家「亜 真里男」は、 「3・11」以降の日本に、何を見て、何を描くのか!?
2011年から2016年にかけて描かれた「3・11」以降の絵画シリーズ全作品と、幾重に重ねられた作品コンセプトを解読するためのステートメントを収録し、亜真里男による新しきジャポニスムのかたちに迫る。


・文藝春秋 『文春新書/巨大アートビジネスの裏側』
¥830 著:石坂泰章


巨大化し続けるアート市場。大型コレクションを巡る熾烈な競争。価格が高騰する作品は何が違うのか。
セレブが鎬を削る舞台裏を元サザビーズ社長が明かす。


デザイン・工芸・実用

・CCCメディアハウス 『榎本卓朗の仕事』
¥1,600 著:博報堂デザイン A5


「デザインの博報堂」を牽引するアートディレクター・榎本卓朗は、グラフィックとTVCMの両方を手がけるマルチプレイヤー。榎本の代表作、手描きコンテ、撮影の現場など、徹底紹介。その届ける力の根源を探る。


・CCCメディアハウス 『小杉幸一の仕事』
¥1,600 著:博報堂デザイン A5


もはや、その広告はボーダーレスだ。小杉幸一の手がける広告群は、今の博報堂の最先端の広告群でもある。
そんな彼の代表作をはじめ、デザインルールの解説、広がる創造の現場まで、小杉の仕事を徹底掲載。


・誠文堂新光社 『Leaves 立花文穂作品集』
¥3,500 著:立花文穂 A4


文字、紙、本を素材やテーマに作品を制作し、グラフィックデザインも手がけるアーティスト/デザイナー、立花文穂の初作品集。多種多様な印刷物や本、写真、文章など多数収録、20年余りの創作活動を展望する。


・筑摩書房 『ちくま学芸文庫/民藝の歴史』
¥1,300 著:志賀直邦


モノだけでなく社会制度や経済活動にも美しさを求めた柳宗悦の民藝運動。
「本当の世界」を求める若者達の よりどころとなった思想を、いま振り返る。



・青幻舎 『近代大阪職人図鑑 ものづくりのものがたり』
¥2,500 著:大阪歴史博物館 B5


「ものづくりのまち」大阪の源流は江戸時代からあった。明治維新以後、東京でも京都でもなく、大阪を選んだ反骨の名工による「忘れられた工芸」170点を紹介。根付、生人形、刀剣など、ファン垂涎のお宝が集結。


・誠文堂新光社 『古き良きアンティーク文房具の世界』
¥1,800 著:たいみち A5


すでに役割を終え、現代では目にすることのなくなった貴重な製品、遊び心あふれるユニークな道具、昭和レトロな学用品など、アンティーク文房具の魅力を豊富なビジュアルで紹介する。


・玄光社 『福田利之といくフィンランド』
¥1,700 著:福田利之  A5


イラストレーター福田利之が出会った、フィンランドの「仕事」と「遊び」のこと。
フィンランドの旅をより特別にするガイドブックとしても必携の1冊。


絵本・文芸・カルチャー


・ほるぷ出版 『すばこ』
¥1,500 著:金晃、イスンウォン A4


巣箱は、ひとが作った鳥の家。素材も、かたちも、大きさもいろいろ。身近な自然保護であり、作ってみれば毎日がちょっと楽しくなる…。巣箱の始まりと、その楽しみを描いた美しいノンフィクション絵本。


・あすなろ書房 『12星座とギリシャ神話の絵本』
¥1,600 著:沼澤茂美、脇屋奈々代 B5


自分の星座の由来を知っていますか?星座を見つけるコツから、夜空に秘められた伝説まで。夜空を見るのが楽しくなる星座入門絵本。


・アノニマ・スタジオ 『絵本といっしょに まっすぐまっすぐ』
¥1,500 著:鈴木潤


『メリーゴーランド京都』店長の鈴木潤さんが、どこかのだれかに手紙を書くような気持ちで、その日のちょっとした出来事と絵本を紹介する、絵本ガイド的エッセイ。珠玉の150冊を、新たな切り口で紹介。


・筑摩書房 『ちくま文庫/猫語のノート』
¥740 著:ポール・ギャリコ、西川治、灰島かり


猫たちのつぶやきを集めた小さなノート。その時の猫たちの思いが写真とともに1冊になった。
カラー写真多数の『猫語の教科書』姉妹篇。ついに文庫化!解説、角田光代。


・講談社 『講談社学術文庫/なぜ、猫とつきあうのか』
¥820 著:吉本隆明


吉本隆明、猫を語る――。
詩人の直観、思想家の眼差し、ともに暮らすものへの愛情が描きだす、傑作エッセイ。


・勉誠出版 『共感覚から見えるもの』
¥4,200 著:北村紗衣


ある感覚が発生すると、同時に別の感覚が呼び覚まされる共感覚。認知科学の研究対象として注目を集める共感覚の科学研究と文学・芸術からのアプローチを交差させ、「身体」と「言葉」から、その感覚世界に迫った。


・講談社(星海社) 『星海社新書/二階の住人とその時代』
¥1,400 著:大塚英志


「おたく」文化の萌芽は、あの徳間書店の2階『アニメージュ』編集部にあった。
「奇妙」で「幸福」な1980年代の姿がよみがえる、第一級の「おたく」文化史料にして、極上の青春譚。


・河出書房新社 『河出文庫/「働きたくない」というあなたへ』
¥620 著:山田ズーニー


ネットの人気コラム「おとなの小論文教室。」で大反響を起こした、大人の本気の仕事論。
仕事と生き方を考えたくなる本。


・而立書房 『人間の居る場所』
¥2,000 著:三浦展


これからの社会にもとめられているのは横の公共である。陣内秀信、山本理顕、隈研吾ほか名だたる学者・建築家たちと、これからの社会の形を考える。「都市とは何か」「都市を人間の場所にする」など3部で構成。


・学芸出版社 『ローカルメディアのつくりかた』
¥2,000 著:影山裕樹 四六判


地域はローカルメディアの実験場だ。その地に最適なかたちを編み出し根づいてきた各地の試みを、3つの視点「観察力×コミュニケーション力」「本・雑誌の新しいかたち×届けかた」「地域の人×よそ者」で紹介する。


・草思社 『蜃気楼のすべて!』
¥1,800 著:日本蜃気楼協議会 B5


「蜃気楼とは何か」という素朴な疑問から、どうして見えるか、日本のどこでいつ見られるか、さらには蜃気楼の歴史や、美術・骨董における蜃気楼までを網羅。美しい写真とともに、蜃気楼のすべてがわかる本。



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