January 12, 2026
東京国立近代美術館フィルムセンターに於いて、常設展リニューアル!
2002年映画専用の展示室がオープンして以来、映画に関する資料の中でも特に貴重なものを「展覧会 映画遺産」として、過去の映画の発掘・復元を試み、日本映画保存運動に取り組んできた成果を紹介してきた。
“時代を超えて語りかける映画史の証言者たち”としてアーカイブ活動の積み重ねによって実現した新しい常設展示が、時代ごとに珍しいコレクションを一堂に展示することで、俳優・監督・映画人・撮影所・技術革新・ジャンル・広報宣伝・映画政策といった様々な側面から日本映画の歴史的な流れをたどることができ、映画を愛する幅広い層の方々が日本映画の豊かさの歴史を学び、その時代の中に飛び込んでいける懐かしさが感じられように構成されていて非常に面白く、為になる空間展示でした。
さらに初めての試みとして、「アニメーション映画」のコーナーが設置されていることが注目に値する。現代の日本のアニメーション映画のセンス・スキル・イメージ・メッセージを知るためにはもう少し掘り下げた題材を豊富に展示してもらいたかったと思う。
章の構成は
Ⅰ 日本映画のはじまり 映画前史~1910年代
『明治の日本』(1897-99年、コンスタン・ジレル=ガブリエル・ヴェール=柴田常吉撮影) 、約22分
『紅葉狩』(1899年、柴田常吉撮影)、約6分
『日本南極探検』(1912年、田泉保直撮影)、約3分
Ⅱ サイレント映画の黄金時代 1920年代
『父よ何処へ』(1923年、帰山教正監督)、撮影読本
『路上の霊魂』(1921年、村田実監督)、スチール写真
『全国活動写真弁士大番付』(1917年)、東西に分かれていて、非常に面白い!!
Ⅲ トーキー革命へ 1930年代
『何が彼女をそうさせたか』(1930年、鈴木重吉監督)、ポスター
『藤原義江のふるさと』(1930年、溝口健二監督)、約1分抜粋
『マダムと女房』(1931年、五所平之助監督)、スチール写真
『淑女は何を忘れたか』(1937年、小津安二郎監督)、ポスター
Ⅳ 戦時下の日本映画 1930年代後半~1945年
『浪華悲歌』(1936年、溝口健二監督)、内務省検閲可台本
『絵とき映画法』(1939年)、
『李香蘭ポートレイトと蜜月快車』(1938年、上野真嗣監督)、スチール写真
Ⅴ 第二次世界大戦後の黄金時代 1945年~1950年
『黒澤明』 『溝口健二』 『成瀬巳喜男』 『木下恵介』
独立プロの映画運動、特殊撮影、ミッチェルNC型撮影機、コニカラー
Ⅵ 日本映画のひろがり 1960年代以降
戦後に活躍した監督たち;ATG、
小林正樹、渋谷実、野村芳太郎、大島渚、吉田喜重、篠田正浩、山田洋次、今井正、岡本喜八、吉村公三郎、市川昆、増村保造、マキノ雅弘、深作欣二、川島雄三、今村昌平、羽仁進
鈴木清順、蔵原惟繕、新藤兼人、山本薩夫、
Ⅶ 日本のアニメーション映画
アニメーション映画のはじまり;
『なまくら刀』(1917年、幸内純一監督)、『浦島太郎』(1918年、北山清太郎監督)、 約3分
『色彩漫画の出来る迄』(1937年、萩野茂二監督)、約5分
『幽霊船』(1956年、大藤信郎監督)、影絵原画
『白蛇伝』(1958年、藪下泰司監督)、ポスター、絵コンテ台本、
『ホーム・マイホーム』(1970年、岡本忠成監督)、約4分
最大のトピックは、全展示作品に英語のキャプションを付記、
「ジュニア・セルフガイド」を配布すること
いろいろ日本映画と歴史に関心を持ってもらう工夫がされていることであろう!!!
ヘドデル キドリンスキー
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