芸術広場|Office I Ikegami blog

自転車に乗って美術館 Vol.2

5月9日(土)「自転車に乗って美術館」第2弾でブリヂストン美術館へ行ってきました。5月だというのにすっかり夏の陽気。ジリジリと照り付ける太陽に紫外線対策バッチリで挑みました。じっとり(だらり)汗かきながらもなんとか到着。美術館の前で写真を撮っている間にも、吸い込まれていくように人が美術館に入っていきます。今開催中なのは「マティスの時代 ~フランスの野性と洗練」。マティスは人気あるんですね~。私たちもいざ入館。

今回の展覧会はマティスとその周辺で活動していた、ルオー、マルケ、デュフィ、ブラックなどフランス作家たちの軌跡と、マティス絵画の特徴を継承した作家たちの作品を紹介しています。マティスは「野獣派(フォーヴ)」の中心人物という解説に少し疑問を持った私(只今勉強中…)。マティスだけでなく、フォーヴと呼ばれる作家たちの作品を見ても「野獣」という言葉がしっくりこなくて、館内にあった解説文を凝視。「心が感じる色彩の表現」「大胆で激しい筆触」がフォーヴの表現。「絵の具をビンや缶からそのまま投げつけたような」と評されたそう。今までになかった色使いだったのでしょうね。帰宅後、ネットでも調べてみたら「明るく激しい色彩が、まるで野獣のようだ」とも言われたそうです(それで野獣なのか…)。そして、その言葉にマティスは深く傷ついたそうです。野獣と表現されて、不本意だったのでしょう。
ところで、そのフォーヴの仲間のジョルジュ・ルオー。私はルオーの作品に心惹かれました。線と色、全体のバランスが何とも言えずイイ。
ルオー制作方法は、テーブルの上にカンバスを平に置き、絵の具で描き、乾くとパレットナイフで削り、その上からまた絵の具で描き、削る。この作業を繰り返す事で絵の具を重ねて層をつくり、美しい色彩を作り出したそうです。美術に詳しくない私が見ても、その色合いはとても美しく、思わず足を止め見入ってしまうほど。ルオーの作品は完成させるまでに少なくとも1年かかるそうで、私が見た作品《裁判所のキリスト 1935年》は6年近くかけて制作されたそうです。

マティスの《石膏のある静物 1927年》の横に面白い話が紹介されていました。川島理一郎さんはピカソとマティス両方と交友があったので、あるとき双方に互いの印象を聞いたそうです。ピカソにマティスの印象を聞いたところ「ハイカラで美しい絵を描くなかなか話せる人」。マティスにピカソの印象を聞いたところ「気まぐれで何をしでかすか分からないが、物の分かる人」。なんだかマティスの方が若干引いてる?(笑)でもお互いに認め合っているのが感じられました。こういう話がちょこっと紹介されているから美術館に行くのって面白い。さて次はどこへ行こうかな。

追記 帰りは皇居の周りを流して…マラソンブームでたくさんのランナーが汗を流していました。暑そう。  syo


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