芸術広場|Office I Ikegami blog

新刊案内 2014年10月号

西洋美術

・三元社「ティツィアーノの女性たち」 ¥8,000 著:ローナ・ゴッフェン  A5

ティツィアーノの魅惑的な女性たちを偽装されたポルノグラフィーと見なす旧来の理解は単純に過ぎる。画家はなぜ美女を描くのかを追及する。


・集英社「邸宅美術館の誘惑」 \1,900 著:朽木ゆり子 A5 買取

世界有数のアートコレクターの邸宅で往時のままにコレクションが楽しめる“邸宅美術館”。欧州と北米から珠玉の15軒を丁寧な解説と美しい写真で紹介。


・藤原書房 「書簡で読み解くゴッホ」 ¥2,800 著:坂口哲啓 B6

ゴッホが弟のテオに宛てた書簡を丹念に読みこみ、その苦悩と愛に満ち た内面が、力強く豊かな筆にどのように結晶しているかを読み解く。


・ボーン・デジタル「ペインティングレッスン」 ¥5,200 著:ジュリエット・アリストティデス A4

ルーベンス、フェルメール、カラヴァッジョ、ブグローから、アントニオ・ロペス・ガルシアら現代作家まで、徹底した観察と技法、感性によって生み出された作品を多数掲載。


・八坂書房「修道院文化史事典 普及版」 ¥3,900 監修:朝倉文市 B5

修道会ごとに歴史・霊性の特徴を紹介し、文学・美術・音楽・教育・科学など、文化史上の業績を網羅した。ヨーロッパ文化理解に欠かせぬ1冊。


日本美術

・東京美術「図解 日本の刀剣 てのひら手帖」 \1,600 著:久保恭子 B6

日本刀とは武器でもあり、匠の技が結集した芸術品でもある。そんな美と技のひみつが図解でわかる。


・平凡社「別冊太陽 日本美術史入門」 ¥3,800 著:河野元昭 A4変

第一線の研究者たちによる解説と、国宝・重文はもとより見落とせない逸品の美しい写真満載。見るだけでも日本の美の系譜がわかる。


現代アート・建築

・大月書店「ベン・シャーンを追いかけて」 ¥2,800 著: 永田浩三 46版 

ベン・シャーンが生きた場所をひとつひとつ訪ね、関係者への取材もおこないながら、その人生に迫る。


・河出書房新社「赤瀬川原平 現代赤瀬川考」 \1,300 著:河出書房新社編集部 A5 

希代の美術家、作家である赤瀬川原平を総特集。松田哲夫×南伸坊×山下裕二の鼎談、四方田犬彦、林丈二、夏石鈴子、足立正生、高野慎三。


・中央公論美術出版「パブリックアートについて語り合う」¥2,300 編:滝 久雄 A5

我が国を代表する各界の識者が、芸術文化のあり方について語りあう。隈研吾、菅義偉、高階秀爾、檀ふみ、宮田亮平、堀文子、養老孟。


・NOHARA「きらきら」 ¥2,300 著:イケムラレイコ 川内倫子 B5

2人の作家が詩と写真で交わす対話。離れて互いの世界を放ちあい応えながら続く清冽な交信の軌跡が1冊に。


・白水社「挽歌集 建築があった時代へ」 ¥2,800 著:磯崎新 46版

世界を舞台に多彩な文化人と交流し、都市文化を創造してきた建築界の知の巨人がルイス・カーンから丹下健三、デリダ、吉本隆明まで、愛惜の50 人への思いを綴る。


デザイン・ファッション

・グラフィック社「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち」\2,200 著:柚木沙弥郎 A5

見る人を惹き付けてやまない、魅力あふれる民藝。日本を代表する染色家の自由奔放な創作と暮らしに迫る。


・青幻舎「世界の模様帖」 ¥1,500 著:青幻舎 文庫

ヨーロッパ、アフリカ、中近東、アジア、アメリカにわたるまで、世界各地のおよそ300にわたる染織文様の図案をフルカラーで紹介。


・創元社「アルケミスト双書 ケルト文様の幾何学」 ¥1,200 著:アダム・テットロウ B6

複雑な装飾の幾何学的性質を解き明かし、コンパスとグリッド(方眼)を用いて容易に描けることを示す。


・DNPアートコミュニケーション「ggg books ミシェル・ブーヴェ」  ¥1,165 著:ミシェル・ブーヴェ  B6

フランス・パリにおいて文化を大切にしながら活躍するポスター・アーティスト、ミシェル・ブーヴェ。
シンプルかつ大胆でインパクトのあるその作品 を、制作過程でのラフ案などとあわせて紹介する。


・東京藝術大学出版会「デザインの場所 新版」 \4,500 著:河北英也 A5

「生活や暮らし」からスタートするデザインと、「色や形」からスタートするデザインでは違いがある。どうしたらもっと幸せになれるかデザインを考える。


・美術出版社「指を置く」 ¥2,500 著:佐藤雅彦+齋藤達也 B5変

「指」の存在が人間の活動、特に認知活動にどういう影響を与えているのか。人間にとって「手」の出現とは…。


・文藝春秋「建築探偵入門 新版」 \660 著:東京建築探偵団 文庫

都市開発の波にのまれ残念ながら取り壊されてしまった懐かしいビルをみに行こう。


サブカルチャー

・朝日出版社「絵で読む百人一首」 ¥1,400 著:渡部泰明 46版

絵を一緒に味わうヴィジュアル版百 人一首の決定版!


・現代企画室「滅びと再生の庭」 \3,700 著:堀 浩哉 A5

「美共闘」ムーヴメントの牽引者、美術家・堀浩哉が戦後現代美術に突き付ける、終わりなき闘いの再検証と再生のための全証言。


・工作舎「にほんとニッポン」 \1,800 著:松岡正剛 46版

むすぶ縄文からうつろう平成まで、漢字伝来から日中・日韓問題まで、列島誕生から東日本大震災まで、松岡日本学20余冊をリミックス。忘れてはい けない日本を一冊に濃縮した。


・思文閣出版「月を愛でる」 ¥1,000 編:逸翁美術館 A4

「月」本来の持つ自然と調和する美しさを感じ られる作品77点を紹介し、日本人が「月」に寄せた「想い」をさぐる。


・誠文堂新光社「色鉛筆の新しい技法書」 \1,800 著:河合ひとみ B5

色鉛筆画でどうしても上手に描けないというポイントを挙げ、描き方のテクニックを解説する新しい技法書。


・水声社「美術、市場、地域通貨をめぐって 新装版」 \2,800 著:白川昌生 B6

バブル経済の崩壊とともに危機にみまわれた日本の現代美術とその市場に深く絶望した気鋭の美術家が、勃興する“地域通貨”の運動をてがかりに構想 する新しい美術、新しい市場、新しい共同体。


・筑摩書房 「かかわり方のまなび方」 ¥800 著:西村佳哲 46版

力を引き出すのがうまいとか、あの人といると伸びると言わせる人たちは何が違うんだろう。働き方研究家の著者がワークショップやファシリテーショ ンの世界を訪ね歩いた、「かかわり方」の探険報告書。


・美術年艦社「油絵のすすめ」 \2,000 著:吉田敦彦 B6

油絵の魅力から用具や材料の説明、色使い、構図、遠近法ほかのテクニックまでわかりやすく解説。


・ミネルヴァ書房「精神病者はなにを創造したのか: アウトサイダー・アート/アール・ブリュットの原点 」\8,000 著:ハンス・プリンツホルン A5

1922年にドイツの精神科医プリンツホルンが、150余枚に及ぶ図版とともに、精神病患者の創作物を紹介した記念碑的著作。アール・ブリュッ ト、アウトサイダー・アートにおける古典の全訳。



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