芸術広場|Office I Ikegami blog

新刊案内 2015年3月号

西洋美術◇

■河出書房新社「図説 イタリア・ルネサンス美術史」
¥2,000 著:松浦弘明 A5


ルネサンス前夜のフィレンツェ絵画から、カラヴァッジョによる写実的表現の完成まで、代表的な作品の美術的特徴や時代背景を解説。



■光文社「教養としての聖書」
¥880 著: 橋爪大三郎  新書 


宗教社会学の大家・橋爪大三郎が、ダイジェスト形式で解説する「聖書の中身」慶應義塾大学MCCキャンパスの人気講義を書籍化。


■彩流社「宮廷人 ベラスケス物語」
¥2,500 著:西川和子 46版


宮廷人としての「出世」の階段を昇り、王宮配室長になるまでの姿を追いながら、単なる「宮廷画家」とは異なる相貌(歴史画・神話画・宗教画)にも光を当てる。


■三元社「マックス・ベックマン」
¥2,700 著:ハンス・ベルティング 岡部由紀子 B6


20世紀初頭、激動のドイツにあって“近代性”と“伝統”との調停点を求め続けた画家マックス・ベックマン。彼が生きた時代の歴史的文脈を解明 し、同時代の美術史のなかに位置づけることで、その芸術の本質に迫る。


■大和書房「名画が描く 罪深き旧約聖書」
¥740 著:望月麻美子 三浦たまみ 文庫


人類初の殺人、近親相姦、不倫……。美しくも罪深い人間の欲望を最高芸術で読み解く。


■筑摩書房「春画と印象派」
¥2,400 著:木々康子 B6


初めて春画を見たパリの芸術家の衝撃はいかばかりか?マネ、クールベ、カミーユ。西欧との文化の違いに焦点をあて春画の歴史を探る。



■東京大学出版会「まなざしのレッスン2 西洋近代現代絵画」
¥2,700 著:三浦 篤  A5


印象派以降、伝統的な絵画の枠組みが崩れていくなか、画家たちは何をめざしたのか、難解な近現代絵画を解きほぐし、まったく新しい視点から実践的に読み解く。


日本美術

■枻出版社「Discover Japan TRAVEL 京都」
¥1,500 著:枻出版社 A4


今年話題沸騰の琳派は何をみるべきか? 観ておくべき京都の美仏はなにか?町家建築、京のしつらえ、町並みを体感できる宿はどこか?アート、デザイン好きが注目する京都の最旬ショップは?


■求龍堂「横山大観の富士」
¥1,500 編:平塚市美術館 B5

http://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000001182/
近代日本画壇の雄、横山大観が、明治・大正・昭和の三時代にわたり描いた富士の世界。富士は、いついかなる時でも美しい!


■講談社「江戸かわいい動物」
¥2,300 著:金子信久 A5


ころがる子犬、踊る亀、物言うカタツムリ…。江戸人を「きゅん」とさせた「かわいい」動物たちが満載。動物名から,その動物が描かれた江戸時代の 絵画作品が探せる小さな事典。


■祥伝社「幻 の五大美術館と 明治の実業家たち」
¥860  著:中野明  新書 


質量ともに十分なコレクションを所蔵し、蒐集した実業家たちも公開をめざしていたが、設立の夢を果たせなかった「幻の美術館」5館を紹介。


デザイン・現代美術

■NTT出版「24/7 眠らない社会」
¥2,700 著:ジョナサン・クレーリー 岡田温司 B6


市場は休みなく開き、電子メディアも24時間誘惑を続ける。人々は情報やイメージの生産・消費機構のなかにおかれ、眠らない世界=24/7に住みつつある。アメリカ現代美術史を代表する碩学が問いかける警世の書。


■誠文堂新光社「新装復刻版 体験的デザイン史」
¥3,000 著:山名文大 


戦前から戦後にかけて第一線で活躍し、資生堂のロゴや広告などで知られるグラフィックデザイナー・山名文夫が綴ったデザイン史。


■創元社「錯視芸術図鑑2」
¥3,200 著:ブラッド・ハニーカット 北川玲 B5


古今東西の錯視アートを集めた『錯視芸術図鑑』に続く第2弾。


■筑摩書房「ぼくなりの遊び方、行き方 ─横尾忠則自伝 」
¥1,100 著:横尾忠則  文庫

日本を代表する美術家の自伝。登場する人物、起こる出来事その全てが日本のカルチャー史。壮大な物語はあらゆるフィクションを超える。


■NOHARA「杉戸洋 ポストカード」
¥1,200 16枚セット 105×152mm


さまざまなメディウム(ドローイング、油絵、アクリル絵画、版画)を用いた初期から最新作までの16作品を収録。


■平凡社「大竹伸朗」
¥1,500 著:高安啓介  B6

新しい絵画のあり方を示した鮮烈なデビュー時の作品から、最近の大型立体作品まで、大竹ワールドのエッセンスを凝縮。



■平凡社「畠山直哉」
¥1,500 著:畠山直哉  B6


鉱山から地下世界、爆破の光景から震災後の風景まで、写真の可能性を追求する畠山の濃密な写真世界をダイジェスト。



■みすず書房 「近代デザインの美学」
¥3,800 著:高安啓介 A5


抽象物である 「造形」 「構成」「形態」「空間」「表現」、具体物である「建築」「文学」という主要な観点を頼りに、気鋭の美学者が曖昧な「モダン」の語の再解釈に挑む。


建築・写真・その他

■赤々舎「アルバムのチカラ」
¥1,600 著:藤本智士 浅田政志 B6


東日本大震災の津波で流されてしまった泥だらけの写真とアルバム。それを洗浄し返却する人々の姿があった…。1枚の写真とアルバムが持つ本来のチ カラ、人々の姿が、未来を拓いていく。


■青幻舎「ENCYCLOPEDIA OF FLOWERS 植物図鑑Ⅱ」
¥3,200 著:東 信 A5


花や植物の一瞬の煌めき、総数1万5千本を超える圧巻のボリューム。「現代の植物図鑑」、待望の第2弾!


■淡交社「広場」
¥2,700 監修:隈 研吾 陣内秀信 写真:鈴木知之 B5


隈研吾をはじめとする先鋭のクリエイターの手による独自的な「現代の広場」、また意図を超え、自然に人が集まる「想定外の広場」など様々な事例を紹介、よりよい街・場の作り方、街のつかいかたの一案を提示します。英訳付。



■東京美術「もっと知りたいル・コルビュジエ」
¥2,000 著:林美佐 B5


20世紀の建築を育てた巨匠ル・コルビュジエは、どういう人だったのか。ル・コルビュジエ の生涯を追体験することで、彼の作品への理解を深める1冊。


               
                                     
■慶應大学出版会「プルーストの黙示録」
¥3,200 著:坂本 浩也 46版


戦争の表象の総体をあらわす「戦争文化」という観点から、『失われた時を求めて』を読みなおし、プルーストの政治的・社会的・美学的ポジションを再定義する意欲作。



■小学館「保育のなかのアート プロジェクトアプローチの実践から」
¥2,000 著:磯部錦司 B5


「プロジェクト・アプローチ」を日本の風土と地域に根ざした実践として取り組んできた園の実践と、アートを中核とした保育創造の理論を解説 する書。


■水曜社「パブリックアートの展開と到着点」
¥3,000 著:松尾豊 A5 


多彩な作品を紹介しながらパブリックアートの歴史的な広がりと地域再生、さらに芸術文化の未来について考 察する。


■武蔵野美術出版局「ミュゼオロジーへの招待」
¥2,100  著:新見隆 A5


新美術館の開館に向けて奔走する初代館長が、ミュージアム愛溢れる現場からの声を中心に、ミュージアムの歴史や法律、制度も押さえながら、ミュゼ オロジーの基礎となる理念に迫る。


サブカル・実用

■エクスナレッジ「世界の伝説と不思議の図鑑」
¥2,800 著:サラ・バートレット A4


世界各国に存在する、幽霊・吸血鬼・魔女・妖術使い・聖地・UFO・神話と伝説の舞台…。超自然現象の研究家による、恐ろしくも美しい図版を多数 掲載した「伝説と超常現象」の図鑑の決定版。


■グラフィック社「きちんと描ける花レッスン 」
¥1,800 著:中村愛 B5


小さな花から大きな花へ、描きやすいものから始めてどんな花でも描けるよう工夫されたレッスンとお手本帖と応用編。


■青土社「「超」批評・視覚文化×マンガ」
著:石岡良治 46版 ¥1,850


マンガを読めば、視覚文化がわかる!ジャンルに内在し、超えていく「超」批評集!!松本大洋、今日マチ子、高橋留美子、水木しげる、諸星大二 郎……。


■新潮社「白洲家の日々」
¥520 著:牧山圭男 文庫

夫婦円満の秘訣は「なるべく一緒にいないこと」?!奇想天外な義理の両親の素顔とその教え。秘話満載、心温まる名エッセイ。


■DUBOOKS「はじめてのレコード」
¥1,850 著:レコードはじめて委員会 A5

ゆっくりじっくり、ていねいに音楽を聴いてみませんか?世界でいちばんかんたんな「レコード」の本。


■白水社「裏面 ある幻想的な物語」
¥1,500 B40 著:アルフレート・クービン 吉村博次 土肥 美夫


幻想絵画の巨匠クビーンが描くグロテスクな終末の地獄図。作者自筆の挿絵を収録。



■BLUE ART「元祖FAXマンガ お絵描き少女☆ラッキーちゃん」
¥1,400 A5 著:福士朋子


友人へのFAX送信から始まった、美術家による美術4コママンガがついに1冊に。ユーモラスな筆致と批評性が炸裂。



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