芸術広場|Office I Ikegami blog

新刊案内 2015年9月号

西洋美術

・八坂書房 『パリの画家、1924』
¥1,900 著:フロラン・ フェルス、藤田尊潮 A5


1920年代のパリ、芸術の百 花繚乱時代を切り取る17人へ の気鋭のインタビュー集。
モネ、シャガール、キスリン グ、レジェ、マティス、パスキ ン、ピカソなどを収録。
カラー図版40点・固有名詞などの訳注も充実。


・西村書店 『名画の秘密/ヴェロネーゼ カナの婚宴』
¥2,800 著:マルコ・カ ルミナーティ B5


ヴェネツィアのある聖堂の食堂 のために描かれた、「カナの婚宴」。聖書の主題を描いた本作品には、16世紀当時のヴェネツィアを 彩った生活要素も詳細に描きこまれている。
17のキーワードから名画を読み解く1冊。


・筑摩書房 ちくま学芸 文庫『名画とは何か』
¥1,000 著:ケネス・ マケンジ・クラーク、富士川義 之


西洋美術の碩学が厳選された約 40点を紹介。なぜそれらは時代を超えて感動を呼ぶのか。
アートの本当の読み方がわかる極上の手引き。


・白水社 『印象派のミューズ  ルロル姉妹と芸術家たちの光と影』
¥2,800 著:ドミニッ ク・ボナ B6


ルノワール、ドガ、ドビュッシー、ジッドなど、姉妹の周囲には常に芸術家や作家がいた。
深い絆で結ばれたふたりはそろって同じ家に嫁ぐ。そこに待っていた運命とは…。
美術、音楽、文学が交差する人間模様を描く。



・論創社 『ゴッホを旅する』
¥2,000 著:千足伸行  B6


多くの顔をもつゴッホが生涯をかけて描き、訴えたかったのは何だったのか。
肖像画・風景 画・静物画・デッサンほか作品世界を一望し、遺された膨大な書簡も紐解きつつ、その芸術と心の旅路をたどる本格評論。



・中央公論美術出版 『油彩への衝動』
¥7,500 著:蜷川順子  A5


その「発明」以来、古今東西の 画家たちを衝き動かしてきた油彩画はいかに発展し、今後どのような道を辿るのか。油彩画の技法のみならず、あらゆる領域を横断する、第一線で活躍する研究者らによる美術史試論の集積。


・NH 『「絶筆」で人間を読む』 
¥1,100 著:中野京子  新書


あの有名な画家、その最後の作 品とは。彼らにとって絵を描くことは目的だったのか、それとも手段だったのか。ボッティチェリからゴヤ、ゴッホまで、15人の画家の「絶筆」の謎に迫る。


・日経BP 『日経おとなのOFF 2015年10月号 この秋行列ができる!画家10人の謎』
¥722 A4変


特集1 この秋、行列ができ る!画家10人の謎 特別付 録:モネ『印象、日の出』『睡蓮』一筆箋
特集2 秋、旅するおとなの “すごい”美術館2
特集3 明治日本の産業革命遺産巡礼


・彩流社 『美しすぎる女神 神話の世界とルネサンス』
¥1,600 著:小池寿子  B5

「ルネサンス」という時代のヒ ミツを大公開。専門的な絵画の知識を得ることと同時に、自分で答えを考えるなぞ解きや、ぬり絵・まちがい探しをするという体験を通して、楽しみながら本物の知識が身に付く。


・東京美術 『遊んで学べるシールブック西洋の美術』
¥1,500 著: サラ・コートールド、カリン・ベルナド A4


先史時代から現代までの西洋美術の流れを、時代ごとに平易な解説文とイラストで紹介。
シールを貼って遊びながら、西洋美術の歴史を楽しく学べる読者参加型絵本。


・講談社 『新装版 ぼくはクロード・モネ』
¥1,600 著: 林綾野、 たんふるたん B5


光にこだわり、描き続けたモネ。86年の生涯を優しい絵と言葉で綴った、物語絵本。
印象派の巨匠の真摯な創作生活を垣間見る一冊。


・芸術新聞社 『JAPAN ロバート・ブルーム画集』
¥3,300 著:ロバート・ ブルーム、岡部昌幸 A4


江戸の香りが色濃く残る日本を描いた、明治初期のアメリカ人 画家ロバート・フレデリック・ ブルーム、待望の初画集。「飴屋」「花売り」「絹物商」「歌舞伎役者」「芸者」や、来日前の絵を含めた45点を収録。


日本美術

・芸術新聞社 『評伝藤田嗣治 改訂新版』
¥2,800 著:田中穣  B6


フジタは、戦時下の日本での戦争画に、何を描き何を訴えようとしたのか。藤田嗣治を直接知る関係者100名以上を取材。フジタ芸術を愛する著者による決定版フジタ伝の改訂新版。


・東京美術 『もっと知りたい本阿弥光悦 生涯と作品』
¥2,000 著:玉蟲敏子、 内田篤呉 B5


本阿弥光悦を中心において作品や資料を総合的に考察する時、桃山から江戸初期にかけて、趣味や美意識を共有する者同士が階級を超えて作り上げた世界の構図が見えてくる…。現代的な視点を適宜盛り込んだ光悦像。


・柏書房『春画を旅する』
¥1,800  著:山本ゆかり A5


こころで見る、からだで感じる 豊かな浮世絵春画の世界へと案内する、待望の入門書。
人間の本質をつかみとる春画の魅力を、豊富なカラー図版を多数交えながら、やさしく深く読み解く。


・求龍堂 『熊谷守一 つけち記念館所蔵作品画集』
¥2,500 著:熊谷守一


2015年9月、熊谷守一の生まれ故郷・岐阜県付知に守一研究の新拠点・熊谷守一つけち記念館が開館。
所蔵する油彩画90点を中心に寄託作品・日本画・書・オイルパステルなど全112点を掲載。


・筑摩書房 『日本人にとって美しさとは何か』
¥1,900 著:高階秀爾  四六判


大胆なデザイン性、多様な要素を一つ画面に納める構成力、日本独自の美意識を明らかにし、この感性がいかに中国や西洋の文化を受け入れたかを詳らかにする。


・青幻舎 『京の美人画100年の系譜 京都市美術館名品集』
¥2,800 B5


深い伝統に根差した京都画壇の画家を中心に、美人画の誕生とその変遷を歴史的背景とともに解説した、見て読んで満喫の一書。


・武蔵野美術大学出版局 『日本画と材料 近代に創られた伝統』
¥2,400  著:荒井経 四六判

日本画のアイデンティティとも される「岩絵具」や「和紙」。 それらの歴史は、意外なほど浅い。
明治以降、日本画の材料が今あるかたちへと変化を遂げた真の理由とは?
日本画という伝統と革新を背負った“特異な近代絵画”を改めて検証し、その実像を捉えなおす。


       

現代アート・写真・ 建築


・水曜社 『トリエンナーレはなにをめざすのか』
¥2,800 著: 吉田隆之  A5

名古屋市中区長者町地区で起き た地域コミュニティ形成の面での効果と、国際展に対する均質化・陳腐化の批判を踏まえ、「トリエンナーレが何をめざすのか」、ひいては都市型芸術祭の今後の方向性に焦点を当て、その意義と継続の道筋を示す。


・現代企画室 『蓬莱山 蔡國強と大地の芸術祭の15年』
¥2,000 著:蔡國強、新 川貴詩、前田礼 A5

「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2015」のメインプロジェクトのひとつ、蔡國強の「蓬莱山」。
その構想からメイキング、オープニングイベントまでの全過程のドキュメントブック。


・NOHARA 『宙をつつむ』
¥2,800 著:クリスティ アーネ・レーア A4変


「クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ」(2015年)で 展示された彫刻、ドローイング、サルヴァトーレ・マッツァ 氏の撮影による80ページにわたる制作ドキュメントを収録。世界的に評価を受け、今後のさらなる活躍が期待されるレーアの本質に迫った、日本国内では唯一となる作品集。


・アートダイバー 『現代アート探偵 ゲンダイチコースケの事件簿『銀髪の賢者と油之牝狗』』
¥1,600 著:岡田裕子、松下学、阿部謙 一(オルタナティブ人形劇団 「劇団★死期」) B6


各地で伝説の公演を繰り広げて 来た、岡田裕子主宰・会田誠顧問によるオルタナティブ人形劇団「劇団★死期」が、推理小説(児童向け)として生まれ変わった。児童文学でありながら、ハイコンテクストなアートブックとして、子どもと大人が一緒に楽しめる、お得な1冊。


・青弓社 『現代美術キュレーター・ハンドブック』
¥2,000 著:難波祐子  四六判


近年、様々な文脈でキュレーターやキュレーションといった 言葉を耳にするようになったが、その仕事内容はどのようなものなのか。「展示」「展覧会」の具体的なハウツー・実務を著者の経験やさまざまなエピソードを交えて解説する。


・小学館 『岡本太郎にであう旅 岡本太郎のパブリックアート』
¥1,500 著:大杉浩司、 平野暁臣 A5


岡本太郎が日本各地に残したパ ブリックアートを、先品ごとに解説。また、実際に自分の目で 鑑賞できるように、作品ごとに地図を掲載。実際に本書を持って、現地に行くという旅行ガイド本にも使える1冊。


・青土社 『言葉を離れる』
¥2,100 著:横尾忠則  四六判


小説と画家宣言、少年文学の生と死、三島由紀夫の霊性…観念ではなく肉体や感覚の力を信じ続けてきた画家が、言葉の世界との間で揺れ動きながら、自伝的記憶も交えて思考を紡ぎ出す。


・赤々舎 『よすが / Yosuga 仲田絵美写真集』
¥5,000 著:仲田絵美

http://www.akaaka.com/publishing/books/bk-nakada-yosuga.html
母の遺品を身につけ、父にシャッターを押してもらう。写真と記憶が動かしていく、切実な家族の時間。


・光村推古書院 『写真は魔術 アート・フォトグラフィーの未来形』
¥5,500 著:シャーロッ ト・コットン

『現代写真論』のシャーロット・コットンが選ぶ81組のトップランナーたち。待望の書き下ろし。
新・写真論、世界同時発売!


・エクスナレッジ 『日本の最も美しい名建築』
¥1,800 著:田中禎彦、 小野吉彦 B5


ネオバロックの宮殿から、赤煉 瓦の銀行、大工が建てた擬洋風 の学校、煉瓦造の産業遺産、近代和風の駅舎、著名な建築家のホテルまで、珠玉の名建築を収録。



・みすず書房 『にもかかわらず 1900-1930』
¥4,800 著:アドルフ・ ロース、他  A5


モダニズム移行期の巨匠として 知られる建築家の主著、初の全訳。
「装飾と犯罪」「郷土芸術」「家具の終焉」ほか全31篇 (本邦初訳14篇)。


・春秋社 『忘却しない建築』
¥2,300 著:五十嵐太郎  四六判


3.11以後、記憶の風化のみ ならず土木技術の限界や、人口減少に悩む地方の問題に直面した建築家たちの挑戦とは。社会とつながる建築の未来を提言。工 学、芸術、文明論、社会問題を横断する刺激的な一冊。


デザイン・工芸・実用

・六耀社 『地味のあるデザイン 日本の「家具」に導かれて』
¥2,500 著:小泉誠  A5


箸置きから椅子、空間まで、「理のあるかたち」を生む小泉誠のデザイン。
腑に落ちるまでデザインに専心する著者が、その極意を語る。


・DNPアートコミュニ ケーションズ 『ggg Books/色部義昭』
¥1,165 著:色部義昭  B6


グラフィックデザインの技術と 編集的な視点を軸に平面から立体、空間まで幅広くデザインを展開するデザイナー・色部義昭。市原湖畔美術館、川村記念美術館、白鶴酒造の仕事などをまとめる。


・ボーンデジタル 『装丁デザインのアイデア!』
¥2,800 著:オブスキュ アインク B5


文芸書、実用書、児童書、コミックなど、様々なジャンルの中から優れたデザインを集めた装丁の見本帳。
合計57テーマに分けてデザインを紹介し、実例ごとにデザインのポイントを簡潔に解説。


・グラフィック社 『スネイル・メイル』
¥2,000 著:ミッシェ ル・マッキントッシュ、尾原美 保 A5


「スネイル・メイル=かたつむ り郵便」の楽しみ方が詰め込まれた1冊。文字を美しくする方法、封筒のデコレーション、文房具などの作り方などを、ヴィンテージな手紙やフォントなどとあわせて紹介する。


・淡交社 『ココロをカタチに高砂流「創の書」文字あそび』
¥1,500 著:高砂京子  B5


自分のキモチやココロを文字に する高砂流の「創の文字」を紹介し、その書き方のヒントやポイント、日々を彩る方法を教える。文字を書くことをメインとした総合的な「紙」のおもてなし提案本。


・世界文化社 『明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代』
¥2,400 著:鈴田由紀夫  B5


明治期の輸出産業の花形となったのは、有田の陶磁器だった。職人たちの技、粋、心意気が、時空を超えて大集合。現代では 再現不可能な超絶技巧を駆使した名品たちをまとめた1冊。


・誠文堂新光社 『焼き物質問箱』
¥2,000  著:和田和也 A5


趣味の陶芸において、作陶の際の疑問点を解決できるよう、専門用語、陶芸材料、技法、歴史などに関する多様なQ&Aを収録。初心者でも容易に理解できる、オールカラー誌面で構成。


           

絵本・哲学・サブカルチャー

・六耀社 『駝鳥』
¥1,600 著:筒井康隆、福井江太郎 A4


沙漠を何日も歩き続ける旅行者とダチョウ。食料が残り少なくなってきて、旅行者は食べ物をダチョウに与えるのをやめた…。筒井康隆の短編小説と、日本画の世界で異彩を放つ福井江太郎の絵がコラボした快作絵本。


・朝日出版社 『大きな森の小さな家』
¥1,680 著:ローラ・インガルス・ワイルダー、安野光雅 A4


全世界で読まれているベストセラーを、原文とCD、安野光雅の絵と訳でたのしむ絵本。
取り外せる「対訳大きな森の小さな家」付き。


・河出書房新社 『キャッツ』
¥1,300 著:T.S.エリオット、E.ゴーリー A5変


超ロングラン・ミュージカル「キャッツ」の原作をエドワード・ゴーリーの挿絵と新訳で贈る。
あまのじゃく猫におちゃめ猫、猫の魔術師……さまざまな猫たちが繰り広げる、奇想天外な猫詩集!


・中央公論新社 『シノワズリーか、ジャポニスムか』
¥2,000 著: 東田雅博 B6


19世紀後半から20世紀初頭の西洋で盛行したジャポニスムと、これに先行したシノワズリーは、どちらが彼の地の社会に根底的な影響を与えたのか。「文化史のリオリエント」を鍵にこれまでの評価を再検討する。



・勁草書房 『分析美学基本論文集』
¥4,800 著:西村清和 A5


ダントー、ディッキー、シブリーら、50年代から現在までの、分析美学の代表的な論文を集めた論文集。
「アート」の定義、美的価値など、現代の美学の主要トピックを網羅。議論展開をコンパクトにつかむ。


・晃洋書房 『匂いの哲学 香りたつ美と芸術の世界』
¥3,200 著:シャンタル・ジャケ、岩崎陽子  A5


哲学者は、芸術家は、小説家は、匂いをいかに表現するのか。哲学の中で見落とされてきた「匂い」に焦点を当て考察する、比類なき著作。長きにわたる沈黙を破り、匂いの哲学・美学に正面から挑む。


・講談社 『日本精神史 上・下巻』 各¥2,800 著:長谷川宏 B6

日本の美術・思想・文学を人々の精神の歴史として流麗な文体で描ききった、比類なき傑作。


・文藝春秋 文春文庫『正しい保健体育 ポケット版』
¥670 著:みうらじゅん 


保健体育の教科書の体裁で、愛や性について説いた爆笑講義録。
下ネタの隙間から、著者の深い人生哲学や人間の真理が見えてくる!


・青土社 『戦後サブカル年代記』
¥2,400 著:円堂都司昭 B6


敗戦からの復興後も、私たちは戦争・環境破壊・災害などによる「終末」以後の光景を繰り返し幻視しつづけてきた…。戦後の歩みの全貌を「終末カルチャー」の歴史として描き出す、日本文化論の新たなる決定版。



・DU BOOKS 『メロディがひらめくとき』
¥1,800 著:黒田隆憲 四六判


誰もがスタジオを持てる時代に、クリエイターが大切にしていることとは?
プロのミュージシャンたちが普段どのように音楽と向き合い、メロディが降りてくる瞬間をどうやって捉まえ、どうカタチにしているのか、〝曲作りのプロセス〞に迫ったインタビュー本。



・創元社 アルケミスト双書『音楽の美しい宇宙』
¥1,200 著:ジェイソン・マーティヌー B6変


音楽理論――音楽という芸術の論理構成を知らなくとも、その美しさを心から感じることはできる。
しかし、その初歩を理解すれば、なぜ人があれほど音楽に感動し心を揺さぶれられるのか、その美しさの構造がよりはっきりと理解できる。18世紀初頭に基礎が形成された西洋クラシック音楽の伝統に基づき、音相互の関係やリズムを説明し、西洋音楽の固有の性質を明らかにする。



・悠書館 『図説 ユダヤ・シンボル事典』
¥6,000 著:エレン・フランケル、他 A5


4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついたシンボル群を、約150点のイラストとともに解説した、わが国初の事典!


Comments are closed.

過去記事

カテゴリー

Twitter