芸術広場|Office I Ikegami blog

新刊案内 2015年4月号

西洋美術

・芸術新聞社「イラストで読む「芸術家列伝」ボッティチェリとリッピ」
¥1,650著:古山浩一、古玉かりほ、柾谷美奈


西洋美術を学びたい人必携。450年前の古典名著「芸術家列伝」をわかりやすく再生。あの天才の素顔がわかるルネサンス人間絵巻。ユーモラスなイラストとともに、ヴィーナス誕生の画家の真実を描く。



・創元社「マグリット事典」
¥3,500著:クリストフ・グリューネンベルク、ダレン・ファイ、野崎武夫B5

シュルレアリスムの大家、ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典。世界各国の美術館に所蔵されている作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちが148語のキーワードを丁寧に解説。


・パイインターナショナル「芸術家たちの素顔5 僕はゴッホ」
¥1,600著:ジョージ・ロッダム、岩崎亜矢B5


ゴッホは、今でこそ誰もが知っている画家のひとりだが、存命中に売れた絵は1枚だけだった。あふれる感情を、誰にも真似できない作品にぶつけ続けた生き様は、死後100年以上経った今でも見る者の心を震わせる。


・パイインターナショナル「芸術家たちの素顔6 僕はマティス」
¥1,600著:キャサリン・イングラム、岩崎亜矢B5


大胆な色使いの作風で知られるマティス。「激しい生の姿」を表現した作品のエネルギーは、今なお色あせることを知らない。彼にとって絵を描くことは、生きることの豊かさと美しさを肯定することだった。


・平凡社「保存修復の技法と思想古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで」
¥4,800著:田口かおりA5


近代保存修復学のパイオニア、チェーザレ・ブランディの理論を軸に技法と思想をつなぎ直す。現代美術にまで対象を広げ、芸術を語る新たな批評言語の創造へ向けた、気鋭の若手研究者/修復士による意欲作。


・東京書籍「幻想の花園図説美学特殊講義」
¥2,500著:谷川渥A5


美学の泰斗・谷川渥が芸術に描かれた古今東西100点以上の「花々」を、ビジュアル要素満載で紹介し、その永遠の謎に迫っていく。


・新潮社 とんぼの本「謎解きヒエロニムス・ボス」
¥1,600著:小池寿子B5変


500年前に驚異の天国&地獄絵巻を生み出した謎多き画家ヒエロニムス・ボス。最新研究にもとづき、いま明かされつつあるその素顔と恐ろしくも魅惑的な全真作20点を徹底解剖する。


日本美術

・青幻舎「曾我蕭白「富士三保図屏風」と日本美術の愉悦」
¥2,000著:MihoMuseumB6


辻惟雄が『奇想の系譜』で曾我蕭白の異色の名品と絶賛した「富士三保図屏風」と名品70点を巡る、日本の美の喜び。「神と仏」「春の宴」「茶の愉」などをテーマに、古来より現代につながる「美」への道筋をたどる。


・青幻舎「等伯の説話画南禅寺天授庵の襖絵」
¥2,800著:須賀みほA4


長谷川等伯筆、南禅寺天授庵秘蔵の襖絵全32面を完全収録。等伯自身の大成の作であるとともに、日本のナラティブアートの傑作。等伯の説話画の世界が堪能できる貴重な一書。各作品の解説、説話の説明も掲載。


・淡交社「京都琳派をめぐる旅京都を愉しむ」
¥1,600A5


本阿弥光悦が鷹峯を拝領して400年。京都に残る琳派所縁の地を案内するとともに、美術・工芸・建築・意匠・菓子などの分野で、現代の京都に息づく琳派の薫りを紹介。


・東京美術「かわいい絵巻」
¥1,800著:上野友愛、岡本麻美A5


有名な「鳥獣戯画」をはじめ、お姫様や動物が活躍する「かわいい」絵巻を若手学芸員が楽しく紹介。日本美術がぐっと身近になる一冊。


・筑摩書房ちくま新書「密教アート入門」
¥860著:真鍋俊照


密教をアートから眺めると、すっきりと本質を理解できる。曼荼羅など視覚美術のみならず、人間の五感に訴えかけて自然と繋がる、秘術の根源がここに明かされる。


・筑摩書房ちくま学芸文庫「あそぶ神仏江戸の宗教美術とアニミズム」
¥1,200著:辻惟雄


白隠の禅画、空海の仏像から北斎の浮世絵まで。『奇想の系譜』など、日本美術史の傍流に光をあててきた大家が知られざる近世仏教美術の魅力に迫る。


◎現代アート・写真・建築◎

・アートダイバー「20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から」
¥1,000編著:中村ケンゴB6


90年代からゼロ年代のアートシーンをそれぞれの視点で振り返り、多くの反響を呼んだシンポジウムの記録を大幅に増補した書籍版。


・講談社「ニッポン・アートの躍動」
¥2,700著:高階秀爾A5


長年、日本の美術評論のトップランナーであり続けた著者が、日本の現代アートの最先端をいく作品と作者を紹介し、縦横に論じた一冊。


・青幻舎「山口晃 前に下がる 下を仰ぐ」
¥2,200著:山口晃A4変


『山口晃大画面作品集』以降の新作から、独自の人気コンテンツまで掲載。山口晃の「今」が凝縮した待望の最新作品集!


・河出書房新社「PASSING おおくぼひさこ写真集」
¥2,300著:おおくぼひさこA4


多くのミュージシャンのジャケットを撮影し、橋本治・森瑤子などの作家とコラボレーションをする一方で、独自の視線で日常の静謐な心象風景を描いてきた、おおくぼひさこの写真集。


・現代企画室「マスクをかけた世界のまち A World Masked,1999-2011」
¥3,000著:池田緑B5


マスクというアート言語を用いて、世界の人々と交信する。池田緑の、12年間わたって取り組んだアート行為の異色の写真集。



・青土社「日本の古建築美・技術・思想」
¥2,400著:中川武B6


優れた日本建築の佇いや風情は、一見よそよそしいが、あっさりと感じ取られるものほど、空間の使い勝手と全体のせめぎ合いが、細部の痕跡や空間の構成形式の中に表現されている。その表現と豊かさを読み直す。


・六耀社「磯崎新と藤森照信の茶席建築談義」
¥3,600著:磯崎新、藤森照信A5


一般的に「茶室」と呼ばれるビルディングタイプをはじめとした「茶を喫む空間」をテーマに、現代建築界の巨匠二人が、茶と茶の建築の話を日本建築の歴史を辿りながら語り合った対談本。


◎デザイン・技法書◎

・武蔵野美術大学出版局「graphic elements」
¥3,200著:白尾隆太郎、高崎葉子、ほかB5


色彩、ピクトグラム、カテゴライズ、写真、広告、タイポグラフィ、ダイアグラム。グラフィック・デザインに不可欠な8つの要素からその使命とスキルを学ぶ。武蔵野美術大学通信教育課程のデザイン・メソッド集大成。


・誠文堂新光社「はじめてのレイアウト」
¥1,800著:松田行正B5


アートディレクター・松田行正のデザインロジックを、ふんだんな作例や図により、かなり噛み砕いてわかりやすく
解説する。現場では教えてくれないレイアウトの基本が、見ているだけでも感じ取れる1冊。


・D&DEPARTMENT「NIPPONの47人 2015 GRAPHIC DESIGN」
¥1,000著:ナガオカケンメイ、D&DPROJECT


都道府県ごとに1名ずつ、その県を代表するデザイナー47人の作品を集め、一人一人の豊かな個性と、その土地の風土や環境から生まれるデザインを紹介する。


・東京美術「アール・デコの<挿絵本>ブックデザインの誕生」
¥2,800著:鹿島茂B5

1章挿絵本とは?アール・デコの挿絵本はどのようにしてつくられているのか?
2章挿絵本を楽しむ誕生の背景/モード・ジャーナリスムの「デザイン革命」


・誠文堂新光社「静物デッサン: どうすれば上達するかがよくわかる!」
¥1,600著:国政一真B5


静物デッサンを技術的な側面だけでなく、観察すること、描くまでに思考することまでも含めた学問として捉えた書。描き方のテクニックを魅力的な作例と初心者が陥りやすいケースを引き出して、丁寧に解説する。


・ボーンデジタル「アトリエのドローイング : 古典に学ぶリアリズム絵画の基本技法」
¥3,500著:ジュリエット・アリスティデス、BスプラウトB5


ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ルーベンスの時代から現代まで、アトリエ(工房)に伝えられてきた古典技法を学ぶ、ドローイングの入門書。


◎文芸・絵本◎

・エクスナレッジ「アーティストが愛した猫」
¥1,600著:アリソン・ナスタシ、関根光宏A5


作家、画家、映画監督など、古今東西のクリエイターとその愛猫をとらえた貴重なアルバム。猫たちとの心温まるエピソードから、アーティストの知られざる一面もうかがえる、猫好きおよびアートファン必携の1冊。


・小学館「美術展の手帖」
¥1,000著:青い日記帳B6


展覧会でのかけがえのない作品との出会いと感動をまるごと記録する手帖。美術ブロガーの第一人者「青い日記帳」監修のもと、展覧会情報の集め方から展覧会の楽しみ方といった情報を随所にちりばめ、今までにない展覧会の楽しみ方もさりげなく提案する、展覧会のお供に欠かせない一冊。


・求龍堂「鍵のない館長の抽斗」
¥2,800著:酒井忠康B6

50年を超える美術館での活動の中で起きた、数え切れないドラマ。展覧会が出来上がっていくまでの作家とのやりとり、舞台裏など、「人・事・作品」とのエピソードを軽やかにまとめた、珠玉のエッセイ集。



・文藝春秋「モダン」
¥1,300著:原田マハB6


ベストセラー美術小説『楽園のカンヴァス』でも重要な役割を果たしたNYMoMAを舞台に描く著者の真骨頂「美術館」短編小説。


・グラフィック社「カントリー・ダイアリー」
¥2,500著:イーディス・ホールデン、笹山裕子A4変


こころから自然を愛する著者が1906年に綴った絵日記。愛唱していた詩、心の中の想い、ウォリックシャーの自宅周辺の自然の様子、イングランドやスコットランドの旅についてが丁寧に手書きされている美しい1冊。


・あすなろ書房「庭をつくろう!」
¥1,500著:ゲルダ・ミュラー、伏見操A4

春、バンジャマンの引っ越してきた家には、広い庭があった。でも、ながいこと空き家だったので庭は荒れ放題。すてきな庭をつくるには、どうしたらいいのかな…。『ぼくの庭ができたよ』待望の再刊。


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