芸術広場|Office I Ikegami blog

新刊案内2016年7月号

☆おすすめの一冊

2016/6/2発売
・誠文堂新光社 『ゴッホの椅子』
¥2,300 著:久津輪雅 B5


黒田辰秋が「民藝椅子の横綱」と讃え、民藝運動のリーダーたちをも魅了したスペイン製の椅子。
今も根強いファンのいるこの椅子の全貌を、貴重な記録写真と現地取材で解き明かす。


西洋美術・日本美術

・東京美術 『もっと知りたいサルバドール・ダリ』
¥2,000 著:村松和明 B5


20世紀のアートシーンを賑わせたサルバドール・ダリ。熱心に学んだ画学生時代から、運命の女・ガラとの出会い、最盛期であるシュルレアリスム時代、新天地アメリカでの活躍、戦後に傾倒した神秘主義まで、豊富な図版と解説を交えながら、その生涯の軌跡を辿る。



・月曜社 『マネ (芸術論叢書)』
¥3,600 著:ジョルジュ・バタイユ A5


バタイユは、エドゥアール・マネの画業を美術史における根本的な転換点とみなして、そのスキャンダルを近代絵画誕生の徴候として位置づけた…。晩年の高名な画家論、待望の新訳。


・東京美術 『あやしいルネサンス』
¥1,800 著:池上英洋、深田麻里亜 A5


ルネサンスとその前後の時代には、多くのあやしいイメージが生み出された。
「こわい」「不気味」「きもかわ」な作品はなぜ生まれ、どう鑑賞されたか、その謎を解明する1冊。


・河出書房新社 『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密』
¥2,800 著:コスタンティーノ・ドラッツィオ B6


謎多き天才の人生には、多くの挫折と失敗があった。
知られざる天才の光と影を丹念に描き、世界中を魅了する作品を解説した決定版。


・六耀社 『世界の名画 巨匠と作品/ピーテル・ブリューゲル』 
¥2,300 著:ポール・ロケット A4


ユーモアやアイロニーを感じさせるブリューゲルの作品は、 どこか意味ありげな謎めいた絵にも見える。
40年余りの短い生涯の中で生み出された傑作に秘められた意味を解読する。


・小学館 『歌川国芳名作 ポストカードブック』
¥1,000 著:高橋亜弥子 B6


奇才浮世絵師、国芳のキモカワ“猫”満載! 「猫の国芳」と呼ばれ、日本美術史上でも最も猫を多く描いたであろう、浮世絵師=歌川国芳。そんな国芳の、代表的24作品が大判のポストカードブックに。



・中央公論新社 『平安人物志 若冲・応挙・蕭白らを生んだ時代とその精神』
¥1,700 著:舩橋晴雄 B6


18世紀の京都に何が起こったのか。大知識人、大仏教者、大画家が輩出し、交流した奇跡。渡辺始興をはじめその時代を作ってきた人々にインタビュー。学問、芸術の開花、発展を導いた「時代精神」を浮き彫りにする。


・東京美術 『日本の幻獣図譜』
¥2,300 著:湯本豪一 A4


人魚、鬼、河童、天狗、龍、件…絵や版本から遺物まで、今に残る多彩な資料を駆使して、幻獣出現の諸相を明らかにし、人々を引きつけてやまないこの不可思議な存在を生み出した社会的背景までに迫った意欲作。



・青幻舎 『ちいさな美術館シリーズ 歌川広重 名所江戸百景』
¥1,200 A6


歌川広重の晩年の代表作、名所江戸百景。未完の作品であったが二代目広重の手によって完成・刊行され、のヒット作となった。100余りの作品から32作品を厳選した ポストカードブック。


・青幻舎 『ビジュアル文庫/怖い浮世絵』
著:著:日野原健司、渡邉晃 ¥1,500


月岡芳年や歌川国芳、葛飾北斎、歌川国貞など天才絵師たちの“腕冴え渡る”恐怖の名品100選。
四谷怪談のお岩さんをはじめとする恨めしい幽霊、鬼・海坊主・土蜘蛛などの異形の化け物、戦国や幕末など混乱の時代を舞台にした凄惨な血みどろ絵まで。


       

         

現代アート・写真・建築

・ナナロク社 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』
¥1,800 A6


イラストレーションをテーマに、村上春樹と佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸との共作を取り上げる。
村上春樹の文章と4人のイラストレーターの絵、その相乗効果によって現れる豊かな世界と魅力を発見できる。


・求龍堂 『しりあがり寿の現代美術 回・転・界』
¥2,300 著:しりあがり寿 B5


「しりあがり寿の現代美術回・転・展」の公式図録兼書籍。過去のマンガ原画から新作インスタレーションまでを一挙展開する「回・転・展」を完全記録、さらに描き下ろしマンガ、対談、特別企画などを加えた。



・ぴあ 『あいちトリエンナーレ2016公式ガイドブック』
¥1,204 著:あいちトリエンナーレ実行委員会 A5


名古屋、岡崎、豊橋。個性的な3都市で開催される3年に一度のアートの祭典「あいちトリエンナーレ2016」。
3都市の出展作品を完全ガイド。切り取れるポケットマップ付き。


・毎日新聞出版 『見えないものが教えてくれたこと』
¥1,500 著:大宮エリー B6


ただ、めくるたび、著者が目の当たりにした景色、シーンが広がって、見えるひと全ての心が洗われていく本。
著者が見せられた“目には見えないもの”と出会ったときの歓喜の気持ち、心の動きを体験できる写真集。


・河出書房新社 『Light of』
¥2,700 著:蜷川実花 A3変


花火&フェス――世界の蜷川が「光」を撮った。溢れる光、満ちる色彩、差しのばされた手と手。
まだ誰も見たことのない驚きの写真集!


・アートダイバー 『金子國義スタイルブック』
¥1,600 著:金子修、岡部光 四六判

http://artdiver.moo.jp/?p=1650
金子國義がこの世に遺したスタイリッシュな言葉の数々を、スタジオ・カネコ協力のもと、関係者への取材を通して集め、代表作とともに掲載。名作、未発表作など約45作品収録。


・白水社 『ゲルダ・タロー 「ロバート・キャパ」を創ったひと』
¥5,400 著:ジェーン・ロゴイスカ


「ロバート・キャパ」はいかにして生まれたか?
その立役者となり、戦場に散った女性初の報道写真家の短い生涯と作品に光を当てる。


・青土社 『現代建築入門』
¥2,600 著:ケネス・フランプトン、中村敏男 B6

今日の建築を切り拓いた実験と革新の歴史を、「アヴァンギャルド/伝統」「有機主義」「普遍文明/国民文化」「生産/場所」などのテーマで読み解く。未来の建築の可能性を探るためのガイドブック。


・中央公論美術出版 『ル・コルビュジエ書簡撰集』
¥35,000 著:ル・コルビュジエ、ジャン・ジャンジェ B5


ル・コルビュジエがその生涯に送った書簡のうち、その人間性や理念、私生活を反映すると思われる300通余りを精選し、年代順に編纂。日本の読者への理解を深めるために詳細な訳注を付す。


・河出書房新社 『輝ける都市』
¥10,000 著:ル=コルビュジエ 白石哲雄 B4変


20世紀を代表する建築家ル=コルビュジエ。
彼自身が執筆・デザインした1935年の代表的著作を完全に再現!


・エクスナレッジ 『京都・大阪・神戸名建築さんぽマップ 最新版』
¥1,500 著:円満字洋介 A5


関西3都の建築遺産を隅々まで巡る。京都19ルート、大阪21ルート、神戸10ルートの、全50ルート、約500の建物を収録。1ルートあたり4km・1時間で約10の名建築に出会えるさんぽコースを紹介。


・エクスナレッジ 『レゴでつくろう世界の名建築』
¥2,600 著:トム・アルフィン  A5

世界の主流となった建築の様式をレゴモデルのつくり方とともに紹介。ライトやコルビュジエなどの有名建築から優秀なレゴビルダーたちのオリジナル建築まで、50を超えるレゴモデルも収録。


            

          

デザイン・工芸・実用


・白水社 『装幀の余白から』
¥2,800 著:菊地信義 B6


装幀の第一人者が、装幀のみならず文章の極みを読者に届ける。『樹の花にて』以来24年ぶり、抑制の美学がつまびく上上のエッセイ集。「物を作って生きる奥義」が随所に響き渡る待望の1冊。


・グラフィック社 『キービジュアルで魅せるデザイン展開』
¥3,200 著:リンクアップ B5


イラスト、写真、モチーフ、文字、配色。ターゲットに「刺さる」ビジュアル作りのアイデア集。



・大福書林 『まちの文字図鑑 よきかな ひらがな』
¥2,000 著:松村大輔 A5


文字を偏愛するブックデザイナー・松村大輔が、日本各地で採集した昭和の個性あふれるひらがな。
あいうえお順にいろんなタイポを見比べられる図鑑形式。書き順・由来付き。



・CCCメディアハウス 『ぼくの花森安治』
¥1,400 著:二井康雄 四六判


「暮しの手帖」編集長として、確固とした生活の哲学をもち、社会へ透徹した目を向けた信念の男を、「あの手書き文字」を書き続けた著者が、柔らかな語り口で回想する。



・淡交社 『図案からデザインへ 近代京都の図案教育』 
¥2,000 著:並木誠士、松尾芳樹、岡達也 B5


近代化の波に直面した伝統の都で、新時代の「図案」開発により工芸・産業界の復興を目指したデザイン教育70年の軌跡をたどる。京都市立芸術大学・京都工芸繊維大学所蔵品を中心に、図案作品200点以上を収録。



・美学出版 『造形的自己変革 素材・身体・造形思考』
¥2,400 著:橋本真之 B6


工芸と美術の境界を超えて。素材への関与に生起する思考に造形の本質を探究。
遙かなる時空へ向け制作を継続する美術家の造形論。


・メイツ出版 『かごと器を編む竹細工 上達のポイント』
¥2,800 著:田中瑞波 B5


竹の種類や竹ひごづくりにはじまる「竹かごづくり」を様々な編組や技法のポイントごとに、わかりやすく解説。
あこがれの器や細工に挑戦しながら、竹かご編みの技法が身につく1冊。


・枻出版社 『残したい日本の手仕事』
¥1,800 著:久野恵一 B5


使うための道具、民藝を愛した「手仕事フォーラム」久野恵一が選び、その生涯の相棒とした手仕事の品々を
紹介。日本の美しい手仕事にまつわる33の物語。雑誌「ディスカバー・ジャパン」の人気連載、待望の書籍化。


・グラフィック社 『日本の手仕事をつなぐ旅 うつわ②』
¥2,400 著:久野恵一 A5


「手仕事フォーラム」ホームページ内の連載を編集・再構成し、新たに撮り下ろした製品写真を加えて書籍化。
本書には北九州から東北まで、12の窯場で出会ったうつわのつくり手たちと、新作民藝品づくりの話を収録。


・ADP 『うつわ かたち JAPANESE CERAMICS AND FORMS』
¥3,500 著:祥見知生 規格外

うつわには、かたちがある。そこに真実があるかどうか、問われているのは、この一点である−。
碗、皿、鉢、茶器、片口、酒器、壺…。作家28人のうつわ100点を紹介する。インタビューも掲載。



・誠文堂新光社 『世界の絞り染め大全』
¥7,500 著:安藤宏子 B5


防染することで模様を染め出す絞り染めは、世界各地で広く行われてきた染色法。
世界23カ国の絞り染めの魅力へ誘うとともに、その技法を説き、さらに7カ国11種類の技法再現を試みた
画期的な書。


・玄光社 『玄光社MOOK/VOGUE COLORING BOOK』
¥1,300 A4変


雑誌『VOGUE』のビジュアルをカラーリングの下絵に使った初めての塗り絵本。
元の写真を忠実に再現して塗るも良し、気の赴くままに彩色し、パターンを新たに付け加えても楽しめる。
レトロスタイルとヴィンテージファッションを愛する全ての人にお勧めの1冊。

        


            

絵本・文芸・カルチャー


・BL出版 『ランドルフ・コールデコット 疾走した画家』
¥2,800 著:レナード・S.マーカス、灰島かり A4


約140年前、写真もビデオもない時代に馬が躍動する瞬間をとらえて絵にしたコールデコット。今日の絵本の原形を作りだしたのも彼だといわれている。「コールデコット賞」の由来となった人物の生涯と功績をたどる。



・西村書店 『わたしは映画監督ヤング・シャーロット』
¥1,500 著:フランク・ビバ、前島美知子 B4


ニューヨークに住んでいるシャーロットは映画をつくるのが好きで、カメラのレンズを通して、ほかの子どもたち
とはちがうふうに世界を見ているが…。ものづくりの楽しさを伝える、MoMA発の絵本第2弾。


・文藝春秋 『ねないこはわたし』
¥1,450 著:せなけいこ B6


『ねないこだれだ』の名絵本作家が、フルカラーの貼り絵原画満載の大人の絵本で創作の源泉をつづる。
あのおばけはいかに生まれたか。子育てをした、子育てをするすべての人に贈る、最初で最後の自伝的絵本。



・青幻舎 『パラパラブックスシリーズvol.10 まいまいHOME』
¥1,200 著:もうひとつの研究所


手のひらサイズの絵本の中に3Dの部屋が突然出現!『むしくいさま』『クリスマスの足音』につづく、驚きの一冊!


・講談社 『ブルーバックス/へんな星たち 天体物理学が挑んだ10の恒星』 
¥980 著:鳴沢真也 新書


恒星には、「星」の概念をひっくり返すへんてこな星がたくさんある。星とは思えぬ異様な姿、奇想天外なふるまい…。
恒星研究のプロフェッショナル厳選、へんな星たちに驚き笑い呆れながら、星の物理を学べる本。


・名古屋大学出版会 『フィクションとは何か』
¥6,400 著:ケンダル・L.ウォルトン A5


私たちはなぜ、虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。芸術作品から日常生活まで、虚構が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。


・晶文社 『パラレルキャリア』
¥1,400 著:ナカムラクニオ B6


これからはいくつかの小商いをかけ持ちして働く「パラレルキャリア」の時代。話題のブックカフェ「6次元」のオーナーが、これから訪れる「大複業時代」に向けて、新しい働き方の心得を説く実践テキスト。


・工作舎 『にんげんいっぱい うたいっぱい』
¥4,500 著:桃山晴衣 B6


「梁塵秘抄」を現代に甦らせ、日本の音を求め創造した稀有な音楽家・桃山晴衣の遺稿集。
永六輔、五木寛之が瞠目し、ピーター・ブルック、デレク・ベイリー、ピナ・バウシュと交流を重ねた音楽遍歴の記録。


・芸術新聞社 『字を書く女 中年書道再入門』
¥1,600 著:酒井順子 B6


人気エッセイスト、酒井順子の書道体験記&文字をめぐるエッセイ。著者が2年にわたって書道のお稽古を体験。
筆をもつ楽しさ、写経の魅力、王羲之や空海の書についても独自の切り口で語る。文字をテーマにしたエッセイも多数収録。


・羽鳥書店 『論集 蓮實重彦』
¥5,400 著:工藤庸子 A5


『監督小津安二郎』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』の著者は何者なのか。文学から映画まで、27人の「非嫡出子」による蓮實重彦論およびエッセイ。蓮實重彦「姦婦と佩剣」を特別収録。


・筑摩書房 『マンガ熱 マンガ家の現場ではなにが起こっているのか』
¥1,800 著:斎藤宣彦 四六判


マンガの面白さとは何か。ちばてつや、大友克洋、荒川弘、田中相…ベテランから気鋭までがマンガの〈現場〉を語るインタビュー集。


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